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お客様は60代の女性。大正琴を習い始めて約1年、念願の発表会に出場が叶いました。6人ほどの合奏です。大正琴演奏にはいろいろな演奏スタイルがあるようですが、このお客様は通常の琴のように平場に正座して、その前に置かれた高さ15cmほどの台の上に琴を置き、譜面をその先に平置きして演奏されるとのこと。指揮者はその先2m程に琴を置いて座っているとのことでした。
今までは琴用に少し弱めの老眼鏡を使用されていたので、指揮者の動作が見えないとのこと。幸い来店時に譜面を持参されていたので、敷物を用意して店内で演奏スタイルを再現してみました。
演奏会を想定した状態では譜面まで約70〜80cm程の距離でした。遠近両用レンズでは譜面が見えにくく、近近レンズでは指揮者が見えにくい。そこで中近累進レンズを使用してみました。演奏会の場合、譜面から楽器、指揮者へと一点注視ではなく、目まぐるしく視線が移動します。中間距離の視野の広い中近レンズはこの動作に無理なく対応できます。ただ、難点は観客席が見えません。これをお話したところ、かえって見えない方が「上がらなくてすむ」とのご返事。そこで譜面の文字が比較的大きいので老眼の加入を弱めに設定しました。これで2〜3m程離れた指揮者の手の動きから、手元の楽器と譜面までよく見えるようになりました。
後日、発表会の成果をお伺いしたところ、非常に満足されていました。その上調理などの家事にも非常に都合がよいとのこと。特に食事の時に使用すると、ご飯粒の一つひとつまで良く見えて、前よりおいしくなったとご満悦でした。
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